面積を短時間で計算する

外皮平均熱貫流率(UA値)平均日射熱取得率(ηA値)省エネ基準の計算(省エネ計算)では、各部位の熱貫流率(U値)日射熱取得率(η値)の計算が難しく時間がかかります。
ただ、面積の計算にも意外と時間がかかります。

設計士の方にとって面積計算は難しくないと思います。
ただ、面積は各部位ごとに分けて計算しなければなりませんので計算量が多くなります。
特に外壁は開口部(窓・ドア)がありますので、開口部の面積を引いた実面積を計算しなければなりません。

面積は通常図面から寸法を拾って電卓で計算してからソフトに入力します。
このとき電卓を押し間違えたり、電卓の数値を写し間違えたりすると、正しい計算になりません。

省エネ計算ソフトによってはCAD的な入力機能があり、面積を自動計算してくれるものもあります。
ただ、本格的なCADですと図面用とは別に新しいCADの入力方法を覚えなければならず却って大変です。

エネボスは面積計算を短時間で行うためにいくつかの機能があります。

新規作成ウィザード

新規作成ウィザードでは簡単な平面図を入力するだけで、外壁などの面積を自動で計算することができます。
複雑な構造には対応していませんが、一般的な住宅であればおおよそ対応可能だと思います。
また、プラン段階のラフな省エネ計算にもご利用いただけます。

面積を計算式で入力

外壁などの各部位の面積を入力は数値だけでなく、計算式で入力することができます。
たとえば、「2.4 * 9」「2.4 * (3 + 6)」などの入力が可能です。
計算式で入力することで面積は自動で計算されます。
また、式で入力すると寸法の変更が簡単ですし、入力の間違えにも気づきやすくなります。

エネボス入門 - 面積は計算式で入力する

外壁と窓・ドアをリンク

外壁(屋根)は全体の面積から開口部(窓・ドア)を引いた面積(実面積)を計算しなければなりませんので、外壁の面積計算は手間がかかります。
開口部の寸法が変われば外壁の面積は計算し直しです。
エネボスでは外壁と開口部をリンクします。
外壁は開口部も含めた全体の面積を入力するだけでよく、開口部を引いた実面積は自動で計算されます。
そのため、開口部の寸法が変わっても計算し直す必要はありません。

省エネルギー計算ソフト エネボス(フリーソフト)

 

2021年11月03日|ブログのカテゴリー:Tips