エネボス入門 - 面積は計算式で入力する

省エネ計算の場合、熱貫流率(U値)日射熱取得率(η値)の計算に時間がかかるのはもちろんですが、各部位の面積を計算するのにも時間がかかります。
特に外壁は窓があるため計算量が多くなります。
そのため、計算を短時間で行うためには、面積計算を簡略化することが重要です。

エネボス新規作成ウィザードで外壁などの面積を自動計算することができますが、新規作成ウィザードを使用しなくても面積計算を簡単に行うことができます。
その一つが各部位の面積を計算式で入力できる機能です。

エネボスでは各部位の面積は、面積自体を数値で入力することができますが、計算式で入力することもできます。
たとえば、天井高さが2.4mで外壁の長さが9mの場合は、面積に「2.4 * 9」や「2.4 * (6 + 3)」と入力すると自動で面積が計算されます。

計算式には、数値(0~9)、小数点、四則演算子(+, -, *, /)、括弧、三角関数(sin, cos, tan, atan)が使用できます。
(三角関数はDEGで計算)

通常面積を入力する場合は、電卓で計算してからソフトに入力します。
そうしますと、電卓の押し間違えがあったり、電卓の計算結果を写し間違えたりする可能性があります。

面積を計算式で入力すれば、式の間違えを確認しやすくなりますし、写し間違えもなくなります。
設計変更などにより寸法が変更になった場合でも、式内の一部の数値を変更するだけで済みます。
このようなことから部位の面積は計算式で入力することをお勧めします。

省エネルギー計算ソフト エネボス(フリーソフト)


2021年10月27日|ブログのカテゴリー:入門