鉄骨造の線熱貫流率

鉄骨造の一般部位(外壁、天井、屋根、床)の外皮に接する柱や梁は線熱貫流を考慮しなければなりません

線熱貫流率は以下の表の値を使用します。

外皮に接する「柱」の熱橋の線熱貫流率

  柱見付寸法
(mm)
     
外装材+断熱補強材の熱抵抗
(m2 K/W)
300以上 200以上
300未満
100以上
200未満
100未満
1.7以上 0 0 0 0
1.7未満1.5以上 0.15 0.12 0.05 0.04
1.5未満1.3以上 0.18 0.14 0.06 0.05
1.3未満1.1以上 0.20 0.16 0.07 0.06
1.1未満0.9以上 0.25 0.18 0.08 0.07
0.9未満0.7以上 0.30 0.22 0.11 0.09
0.7未満0.5以上 0.35 0.27 0.12 0.10
0.5未満0.3以上 0.43 0.32 0.15 0.14
0.3未満0.1以上 0.60 0.40 0.18 0.17
0.1未満 0.80 0.55 0.25 0.21

(注)通気層がある場合は、外装材の熱抵抗を加算することはできない。

外皮に接する「梁」の熱橋の線熱貫流率

  柱見付寸法
(mm)
   
外装材+断熱補強材の熱抵抗
(m2 K/W)
400以上 200以上
400未満
200未満
1.7以上 0 0 0
1.7未満1.5以上 0.35 0.20 0.10
1.5未満1.3以上 0.45 0.30 0.15
1.3未満1.1以上 0.50 0.35 0.20
1.1未満0.9以上 0.55 0.40 0.25
0.9未満0.7以上 0.60 0.45 0.30
0.7未満0.5以上 0.65 0.50 0.35
0.5未満0.3以上 0.75 0.60 0.40
0.3未満0.1以上 1.00 0.75 0.45
0.1未満 1.20 1.10 0.60

(注)通気層がある場合は、外装材の熱抵抗を加算することはできない。

解説

鉄骨造では、一般部位の外皮に接する柱及び梁はすべて熱橋になります。
熱橋の線熱貫流率は、柱及び梁の見付寸法と「外装材+断熱補強材」の熱抵抗によって決
まります。
熱抵抗が1.7以上では柱、梁ともに線熱貫流率が0となりますので、熱橋の熱損失は0となります。

エネボスの入力

まず、住宅の「構造の種別」で「鉄骨造」を選択します。
次に外壁、天井、屋根、床部位のいずれかを選択後、部位リストの上にある線熱橋アイコンをクリックする(または「部位」メニューの「線熱橋追加」を選択する)と部位の下に線熱橋が付加されます。
上記表で求められた線熱貫流率と熱橋長さを入力してください。
共同住宅の界床、界壁では評価対象住宅の按分比率を入力することができます。

2025年06月22日|ブログのカテゴリー:省エネ基準