省エネ基準入門 - 住宅の省エネ基準のテキスト(教科書)

従来住宅の省エネ基準について調べる場合は、書籍を購入して確認する必要がありました。
書籍はIBECs(一般財団法人 住宅・建築SDGs推進センター)で「平成28年省エネルギー基準に準拠した算定・判断の方法及び解説」という書籍で販売されています。

最近は以下のホームページで省エネ基準に関する情報が公開されていて、その中に省エネ基準の資料があります。
https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/shoenehou.html

このホームページの「ライブラリ」に「戸建住宅等における計算方法」という項目があり、そこに「住宅省エネルギー技術講習テキスト【基準・評価方法編】」というPDFファイルがあります。
これが省エネ基準のテキストです。

このテキストに外皮平均熱貫流率(UA値)や平均日射熱取得率(ηA値)に関しての解説や計算方法などが書かれています。
計算例などもありますので、このテキストを参照することで省エネ基準全般を理解することができます。

テキストは定期的に更新されていますので、最新のテキストを入手するようにしてください。
なお、このテキストは頻繁に更新されているわけではないので、情報が古くなっていることがあります。
現在のテキストも一部の情報(たとえば土間床等の外周部の線熱貫流率)が古いままなのでご注意ください。

テキストはPDFファイルなので、紙の書籍と違いPDF内を検索できるのが便利です。
たとえば「表面熱抵抗」で検索すると、部位ごとの外気側・室内側の表面熱抵抗(表面熱伝達抵抗)の表を簡単に見つけることができます。
このようにキーワードで検索することができますので、テキストはダウンロードしいつでも参照できるようにしておきましょう。

エネボスを使用すれば計算式や係数などを覚える必要はありませんが、計算結果を理解したり、施主や評価機関に説明したりするときに、省エネ基準の知識は必要です。
ぜひテキストを一読ください。

 

2022年09月26日|ブログのカテゴリー:省エネ基準入門