鉄骨造の熱貫流率計算

鉄骨造の熱貫流率は以下の式で計算します。

𝑈𝑖 = 𝑈𝑔,𝑖 + 𝑈𝑟,𝑖

𝑈𝑖 :一般部位𝑖の熱貫流率(W/m2 K)
𝑈𝑔,𝑖 :一般部位𝑖の断熱部分の熱貫流率(W/m2 K)
𝑈𝑟,𝑖 :一般部位𝑖の補正熱貫流率(W/m2 K)

補正熱貫流率𝑈𝑟 とは、熱橋部分における熱損失を勘案して熱貫流率を補正するために加算する値のことをいいます。

補正熱貫流率𝑈𝑟,𝑖は、熱橋部分(柱及び梁以外)の仕様に応じて下表で定める値を使用します。

「外装材+断熱補強材」の熱抵抗
(m2・K/W)
補正熱貫流率
𝑈𝑟
1.7以上 0.00
1.7未満1.5以上 0.10
1.5未満1.3以上 0.13
1.3未満1.1以上 0.14
1.1未満0.9以上 0.18
0.9未満0.7以上 0.22
0.7未満0.5以上 0.40
0.5未満0.3以上 0.45
0.3未満0.1以上 0.60
0.1未満 0.70

(注)通気層がある場合は、外装材の熱抵抗を加算することはできない

解説

鉄骨造の一般部位(外壁、天井、屋根、床)では、間柱等熱橋部分(柱及び梁以外)の「外装材+断熱補強材」の熱抵抗に応じて補正熱貫流率を加える必要があります。

エネボスの入力

まず、住宅の「構造の種別」で「鉄骨造」を選択します。
次に外壁、天井、屋根、床の入力画面の下の方にある「鉄骨造」で「鉄骨造の熱橋を考慮する」をチェックして補正熱貫流率の数値を入力します。

2025年06月16日|ブログのカテゴリー:省エネ基準