省エネ基準入門 - 一次エネルギー消費量とは

省エネ基準一次エネルギー消費量についてご説明します。

一次エネルギー消費量は、住宅で使用するエネルギー消費量を評価します。
項目としては以下のものがあります。
・暖房設備
・冷房設備
・換気設備
・給湯設備
・照明設備
・家電等設備
・エネルギー利用効率化設備による削減量

暖冷房・換気・給湯・照明は設備の効率化により評価されます。
家電等は省エネ手法は考慮されません。
エネルギー利用効率か設備による削減量は、太陽光発電やコージェネレーションなどの発電(創エネ)などによるエネルギーの創出を評価します。

一次エネルギー消費量は、公式にWebアプリが用意されていますので、通常そのアプリを使用して計算します。
https://house.app.lowenergy.jp/#/

ここに以下の入力項目があります。
・基本情報
・外皮
・暖房
・冷房
・換気
・熱交換
・給湯
・照明
・太陽光
・太陽熱
・コージェネ

外皮には外皮平均熱貫流率(UA値)、冷房期の平均日射熱取得率(ηAC値)、暖房期の平均日射熱取得率(ηAH値)を入力します。
暖房、冷房、換気、熱交換、給湯、照明は基本的には設備の設定です。
太陽光、コージェネなどの発電や、太陽熱などの熱利用も考慮することができます。

一次エネルギー消費量の計算については随時更新されており、項目や選択内容は今後変更さる可能性があります。

設計一次エネルギー消費量を基準一次エネルギー消費量で割ったものが「BEI」です。
BEIは住宅の省エネ性能指標として使用します。
BEIが小さいほど省エネです。
BEIが1の場合は、基準値と同じ性能ということになります。

BEIは住宅全体の省エネ性能を評価する数値です。
今後はいろいろなところでBEIが使われていくのではないかと思います。

2022年09月07日|ブログのカテゴリー:省エネ基準入門