省エネ基準入門 - 省エネ基準の計算項目

省エネルギー基準(省エネ基準)の計算項目は大きく分けると外皮性能と一次エネルギー消費量の二つの計算があります。

外皮性能には、

外皮平均熱貫流率(UA値)
冷房期の平均日射熱取得率(ηAC値)
暖房期の平均日射熱取得率(ηAH値)

があります。

一次エネルギー消費量は、暖房、冷房、換気、給湯、照明、家電等などの設備、太陽光発電やコージェネレーションなどの設備に関する計算です。

外皮平均熱貫流率は住宅の断熱性能を、冷房期の平均日射熱取得率は夏の日射遮蔽性能を、暖房期の平均日射熱収録率は冬の日射取得性能を計算します。
一次エネルギー消費量は設備の省エネ性などを計算します。

省エネ基準では全国を8地域に分けて基準値が設けられています。
外皮平均熱貫流率などを計算後、地域の基準と比較して判定します。
なお、外皮平均熱貫流率、冷房期の平均日射熱取得率、一次エネルギー消費量には基準値が設けられていますが、暖房期の平均日射熱取得率には基準値が設けられていません。
(暖房期の平均日射熱取得率は一次エネルギー消費量を計算するときに使用します)
また、冷房期の平均日射熱取得率は1~4地域は基準値が設けられていません。

外皮平均熱貫流率や平均日射熱取得率の計算は複雑なため、電卓などで手計算するのは大変です。
そのため、ExcelシートやWebアプリ、専用ソフトなどで計算するのが一般的です。
エネボスは外皮平均熱貫流率、平均日射熱取得率を簡単に計算することができます。

一次エネルギー消費量は公式のWebアプリが用意されていますので、通常はそのアプリを使用して計算します。
https://house.app.lowenergy.jp/#/

 

2022年08月11日|ブログのカテゴリー:省エネ基準入門